浜名湖うなぎの養殖場
50年以上の歴史ある養鰻場
昭和39年創業。
現在の社長の父「山下保」さんが現在の浜松市西区白洲町に養殖場をつくり養殖をはじめました。初代、山下保さんはもともと他の養殖場の池番をつとめ、うなぎ養殖のノウハウを蓄積。その後、そのノウハウを生かして養鰻業を創業しました。
そのころから浜名湖うなぎの養殖がさかんになり、「浜名湖うなぎ」のブランド向上の為に尽力しています。隆盛を極めた昭和40年代には浜名湖周辺には約500軒近くの養殖業者さんがいましたが、今は30軒程度になっています。浜名湖うなぎの長い歴史の中において、50年以上にわたって培った経験を活かし品質にこだわり続け、今もなお浜名湖うなぎのブランドを守り続けています。
現在の社長、山下昌明さんは2代目で10年前に社長になりました。
高校を卒業後、家業であるうなぎ養殖に携わり40年、今では次期社長である3代目も跡を継ぎ、今後ますます浜名湖うなぎの良さをより多くの人に伝えたいと考えています。
消費者の意見を反映し、更なる高みを
天保養魚場は50年以上養殖を行っていますが、養殖だけでなく、白焼の持ち帰りや食堂も営んでいます。うなぎを食べたお客様からご意見を聞き、消費者に求められる良質なうなぎを育てたいと日々精進しています。
そして、浜名湖うなぎの良さを伝える為、「浜名湖うなぎ探検隊」として4月中旬から9月下旬まで予約制で行っています。このうなぎ探検隊は、うなぎの稚魚から大きくなるまでの生育過程や今後の資源問題等約40分にわたりうなぎの説明「池番ガイド」をつけて行い、実際に養殖をしている池を見てもらい、活きたうなぎを触っていただいています。
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エサへのこだわり
天保養魚場のこだわりは、まず「エサ」にこだわっています。人間と一緒で健康なうなぎに育てるためには、体内環境を整えることが必要だと考えています。
健康なうなぎに育てれば、結果としてうなぎ養殖で最も重要である「池の水」も良質なうなぎに適した水になるわけです。
エサは腸内環境を整える為、乳酸菌を入れたエサをうなぎに与えています。これにより腸の繊毛活動が活発になり、エサも多く食べ効率よく吸収され元気なうなぎに育ちます。
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「露地池」へのこだわり
天保のこだわりの1つは「露地池」です。露地池とは、ハウスのようにビニールを張らないいわゆる「自然に近い養殖池」です。
昔、浜名湖周辺ではこのような池で養殖をしていました。この池には温かくなった6~10月までうなぎを入れています。
ハウス養殖と違う点は、自然に近い為、「うなぎのストレスが少ない」ということです。その為、さらに元気なうなぎに育つばかりでなく、丈の長い「天然うなぎにより近いうなぎ」になるのです。
この養殖方法はハウス養殖の管理された環境とは違い、自然に合わせた養殖方法の為、長年の経験が必要な養殖方法です。手間もかかりますが天然うなぎに近い美味しさを持ち合わせている為、天保では良質なうなぎを生育したいとの強い思いからこの養殖方法を用いています。
良質なうなぎを育てたいという強い思いから、手間を惜しまず丁寧に手塩にかけて育てるうなぎは、浜名湖うなぎにふさわしい良質なうなぎです。
エサは腸内環境を整える為、乳酸菌を入れたエサをうなぎに与えています。これにより腸の繊毛活動が活発になり、エサも多く食べ効率よく吸収され元気なうなぎに育ちます。